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聖書人物に学ぶ「人間の性」
性は生にして聖に通ず
同性愛についての資料と牧会的の指針
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聖書人物に学ぶ「人間の性」
このコーナーの趣旨
  1. 合体だけならロボットでもできる〜アダムとエバ
  2. 人類初の一夫多妻〜レメク
  3. 人類初の同性愛と近親相姦〜ノアの一家
  4. 性を防波堤とした自己保身〜アブラハム
  5. 不妊カップルの悲しみ〜アブラハムとサラ
  6. 更年期後の苦笑〜サラ
  7. 祝福された高齢者の性〜アブラハムとサラ
  8. 滅ぼされるべき性〜ソドムの住民たち
  9. 手段を選ばぬ子孫存続〜ロトの二人の娘
  10. 胎内での生存競争〜エサウとヤコブ

  1. 政治的に利用された女性の性〜イサクとリベカ
  2. 古代社会における性の商品化〜ラバン
  3. 古代社会のバイアグラ〜恋なすび
  4. 男を黙らせる女の性〜ラケルのずるさ
  5. レイプ事件と報復行動〜ディナとヤコブの息子たち
  6. 奔放な性による祝福喪失
  7. 性行為の中に入り込んだ偽りとは?
  8. 目的は手段を正当化するか?近親売春による妊娠
  9. 古代社会における上司女性による男性部下に対してのセクハラ
  10. 据え膳食わぬは男の栄誉じゃ!
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滅ぼされるべき性〜ソドムの住民たち

「今夜おまえのところにやって来た男たちはどこにいるのか。ここに連れ出せ。彼らをよく知りたいのだ」(創世記19:4)

 創世記19章には、ソドムとゴモラの破壊とそこからのロト一家の脱出が描かれています。伝統的にはソドムとゴモラの罪は、同性愛の罪であると解釈されてきました。このソドムという地名に由来する英語の言葉「ソドミズム」は男性同性愛を意味する言葉となっています。そのような解釈に立つなら、冒頭の聖句中の「知りたいのだ」という言葉は、暴徒たちは同性愛行為を望んでいたことを示します。
 しかし、現代になって反論が為されています。確かに創世記19章を読んでも、ソドムの住民たちの罪は具体的には明示されていません。また、ソドムとゴモラの破滅は旧約聖書に繰り返し言及されています。(申命記29:23、詩篇11:6、イザヤ1:9以下、エレミヤ49:18、エゼキエル16;46以下等)しかし、いずれの箇所にも具体的な罪の内容は記されていません。
  一部の学者は、文献学的な資料をもとに、ソドムとゴモラの罪を「旅人冷遇の罪」あるいは「旅行者庇護義務違反」と断定します。確かに交通手段も宿泊施設が整備されていない古代社会にあっては、それは大きな罪とされていました。また、聖書以外の古代の文献によれば、ソドムやゴモラにはそのような悪が蔓延していたことが分かるそうです。

 しかし、それには矛盾点も多く見られます。8節においてロトが旅人の身代わりとして暴徒に娘を差し出すのは、つじつまが合わないのです。「男を知らない娘」という表現からも性的いけにえ、代理にしようとしていると考えるのが自然でしょう。すると暴徒の目的は性的なものであったと判断されます。
 さらに、旅人を冷遇する罪が当時はいかに重大であったとしても、聖書の記述のようにそれが罪の代表であるかのように評価されるのは不自然でしょう。それなら、むしろ、より本質的な罪である偶像礼拝の罪や想像の摂理に反する性的逸脱を犯している国家が先に裁かれるべきでしょう。
  そして、何より決定的なのは、聖書自体の証言です。ユダの手紙7節には次のようにあります。「また、ソドム、ゴモラおよび周囲の町々も彼らと同じように好色にふけり、不自然な肉欲を追い求めたので、永遠の火の刑罰を受けて、みせしめにされています。」いかがでしょうか。「好色」という表現から性的な罪であることが分かります。また、「不自然な肉欲」という言葉からは、やはり同性愛であると考えるのが自然でしょう。
  以上のように、少なくとも聖書信仰の立場からは、やはり、伝統的解釈に軍配が上がります。

 ジャズ・サックス奏者のマルタさんが御自身の書物に次のようなエピソードを書いておられます。マルタさんは、アメリカの音楽学校に留学するため渡米をしました。初日はYMCAホテルに宿泊したそうです。マルタさんはYMCAはユースホステルのような健全な男性専用宿泊施設だと信じていました。ところが、泊まってびっくり!宿泊している男性の多くは全裸で男同士手をつないだり、肩を抱き合って仲良く歩いているのです。事の真相に気がついたマルタさんは、個室に入り身を守ろうとしました。ところが部屋は鍵がかからないようになっているのです!マルタさんが恐怖におびえて一睡もできなかったことは言うまでもありません。
 マルタさんがYMCAとは男性同性愛者専用の宿泊施設だと知ったのは後のことでした。マルタさんは、危うく現代版、ソドムとゴモラの犠牲になるところだったわけです。

 昔、ヴィレッジ・ピープルというグループ歌ったYMCAという曲が大ヒットを記録しました。日本でも西条秀樹さんがカバーして同じくかなりのヒット曲となりました。英語歌詞の表向きの内容は、ほとんど日本語の歌詞と同様です。しかし、英語歌詞が含んでいる本当の意味は、西条秀樹さんの歌った健康的で明るいイメージとは程遠いものです。日本語の「素晴らしいYMCA」の箇所は英語では、「YMCAに泊まるのは楽しいよ」という歌詞です。これは言うまでもなく、男性同性愛者専用宿泊施設への賞賛の歌なのです。
 実はヴィレッジ・ピープル自体、全員、男性同性愛者なのです。今風に表現するれば「ゲイ・ユニット」と言えるでしょう。このグループは他にも「イン・ザ・ネイビー」や「ゴー・ウエスト」などのヒットを持ち、日本でもカバーされています。ピンクレディーがカバーした「イン・ザ・ネイビー」は海軍内での同性愛を歌っています。また、日本では誰がカバーしたか知りませんが、「ゴー・ウエスト」は同性愛のメッカであるアメリカ西部の都市サンフランシスコへ行こうという意味の歌詞を持っています。
 ヴィレッジ・ピープルをプロデュースした人物自身同性愛者だそうです。「同性愛者による」「同性愛者のための」「同性愛者の」ユニットということでしょう。いかにも同性愛が社会的問題となり、同性愛者の人権運動が盛んなアメリカ社会が生みだした音楽ユニットだと感じます。日本の芸能界でも、同性愛者は多く活躍しています。同性愛の問題は意外に身近なところにあるものです。

 ヨーロッパでは、同性間の結婚が法的に認められる方向に動いています。2001年にはついにオランダにおいて、同性愛者間の結婚を異性愛者同様のものとして認める法律が可決され、実施されています。州単位での自治が確立されているアメリカでも州によっては、同性間の結婚が法的に認められそうな勢いです。欧米において、同性愛問題はカトリックや保守的なプロテスタント教会にとっては、威信をかけて戦うべき課題となっています。

  ローマ帝国の滅亡は内的崩壊であったと言われています。ローマが滅亡した真の原因は、外的な軍事的攻撃でも経済的破綻でもなく指導者層から一般市民に至るまでを覆い尽くした道徳的堕落だというのが定説のようです。そのような道徳的な堕落はその性的な逸脱に代表されます。当時のローマにあって同性愛は一般的な性風俗でした。皇帝ネロは二度にわたって男性と結婚し、自らの母親とも性的関係があったと言われています。成熟しきった神なき文明がその頂点にあって迎えるのは、退廃しきった道徳的堕落です。特に一般市民における性倫理そのことが顕著に現われます。
 私などは、ローマ帝国末期の様相を見せる欧米諸国が21世紀のソドムとゴモラにならなければと危惧をしてしまいます。
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