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聖書人物に学ぶ「人間の性」
性は生にして聖に通ず
同性愛についての資料と牧会的の指針
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聖書人物に学ぶ「人間の性」
このコーナーの趣旨
  1. 合体だけならロボットでもできる〜アダムとエバ
  2. 人類初の一夫多妻〜レメク
  3. 人類初の同性愛と近親相姦〜ノアの一家
  4. 性を防波堤とした自己保身〜アブラハム
  5. 不妊カップルの悲しみ〜アブラハムとサラ
  6. 更年期後の苦笑〜サラ
  7. 祝福された高齢者の性〜アブラハムとサラ
  8. 滅ぼされるべき性〜ソドムの住民たち
  9. 手段を選ばぬ子孫存続〜ロトの二人の娘
  10. 胎内での生存競争〜エサウとヤコブ

  1. 政治的に利用された女性の性〜イサクとリベカ
  2. 古代社会における性の商品化〜ラバン
  3. 古代社会のバイアグラ〜恋なすび
  4. 男を黙らせる女の性〜ラケルのずるさ
  5. レイプ事件と報復行動〜ディナとヤコブの息子たち
  6. 奔放な性による祝福喪失
  7. 性行為の中に入り込んだ偽りとは?
  8. 目的は手段を正当化するか?近親売春による妊娠
  9. 古代社会における上司女性による男性部下に対してのセクハラ
  10. 据え膳食わぬは男の栄誉じゃ!
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合体だけならロボットでもできる〜アダムとエバ

「人は、その妻エバを知った。」(創世記4章1節)

一昔前、反省ザルのジロー君が人気者となりました。特にあの「反省」のポーズは未だに健在のようです。それを受けて「反省だけならサルでもできる」というCMもヒットしました。確かに反省のための反省、その後何ら活かされることのない反省というものがあります。「その程度の反省なら、サルでもできる。反省を活かして改善し、前進してこそ人間なのだ」ということでしょう。

 現代の日本の性を同じように表現しますなら、それは「反省だけならサルでもできる、合体だけならロボットでもできる」となりそうです。日本社会では、性が人格との結びつきで語られることが極めて少ないように思います。むしろ、性が肉体上の行為や現象として伝えられているのが現状です。その結果、「性とは体に関すること」「性行為=合体」という意識が日本社会に定着しつつあるようです。

 では、聖書は何と言っているでしょう。今回は少し聖書を戻って、創世記の4章を見ましょう。冒頭の御言葉のように、ここには聖書中初めて、人類の性行為が描かれています。3章以前にも性的な関係はあったと思われますが、具体的な記述はここが聖書で最初です。 聖書は性行為を「知った」と表現しています。これは聖書に繰り返し登場する、性行為を意味する表現です。「知る」という表現は何を意味するでしょう。それは人が人を知ることですから、性が人格的な行為であることを示します。

 また、そこには人間関係があるのですから、性が社会的な行為であることをも意味しています。そのように聖書は「知る」という言葉ひとつを取上げても、性の持つ人格性、社会性というものを私たちに教えています。聖書によれば、性は決して肉体面だけでの行為ではないし、性行為は単なる「合体」ではないのです。

 今まで、世界で約30例の狼少年と呼ばれる子どもたちが発見されています。何らかの理由で、赤ちゃんの時からある時期まで狼に育てられた人間の子どもです。狼少年たちの性行動についても、研究、報告が為されています。皆さんは、生殖能力を持つ狼少年たちは本能のおもむくままに、野蛮な性行動を繰り返すと思うかも知れません。実は、そうではないのです。実は、彼らは性行動が一切不可能なのです。性的衝動が突き上げると、どうしてよいかも分からず身悶えして地面に転がるのだそうです。

 人間の性行動というものは、本能だけによるものではないのです。学習されるものです。人間としての一定の社会性や知的を有していなければ、性行為は不可能だということです。特に言語の習得が決定的な要因だと言われています。このことからも性行為はまさに「知る」ことであると言えるでしょう。

 性が肉体面のみで語られ、「合体」にまで堕落したこの日本の社会にあって、性を「知る」こととしてとらえたいと願って止みません。聖書は性を肉体上の現象、本能行動に留まらず、人間独自の人格性社会性を有するものとして描いています。御互いに聖書的な性を考え、性に生きたいものです。そこで最後に一言。

「反省だけならサルでもできる!改善してこそ、人間だ!合体だけならロボットでもできる!互いに知ってこそ人間だ!」
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